2017年02月26日

【訃報】柴犬景正の友達フレンチブルのべこちゃん

170105_155550←入院中のべこちゃん。
酸素室に入っていました。
この頃は危ない時を超えて
落ち着いてきた頃です。


2017年1月13日午前4時頃、永眠しました。
享年13歳。死因は進行性の癌でした。

べこちゃんは、老犬で軽い認知症のある
景正と遊んでくれたワンちゃんです。
べこちゃんが一番遊んでくれました。
景正は遊んでくれるべこちゃんが好きで
公園に行く時間の20時頃になると
庭のガード板の前で「ワウ/散歩行く」と
よく鳴いていました。


<フレンチブルドッグのべこちゃん/長文>

べこちゃんは、雄のフレンチブルドッグです。
若い頃に頸椎を痛めた事があったり、
食べ物にアレルギーがあったりと
いろいろありましたが、飼い主さんの努力と
愛の力で元気で活発な高齢犬でした。
そして、人なつっこい陽気な性格でもありました。

飼い主さんは、べこちゃんを連れ、
様々な宿泊施設に行ったようなのですが、
価格と環境など見合うものがなく、
最終的にキャンプをするこに辿り着いたと
話してくれた事があります。
キャンプならべこちゃんと一緒に
好きな場所で寝泊まりでき、周囲に気を遣うことも
少ないためべこちゃんが伸び伸びと遊べるからと。

キャンプで鍛えられたべこちゃんは、
高齢犬のわりに本当に活発で体力のある犬でした。
やはり犬の体つきや動きなどをみると、
飼い主さんがいかにその犬のために
何をしてあげているのか見えることがあります。
フレンチブルは皮膚疾患の多い犬種ですが、
べこちゃんは赤みや湿疹もなく、
涙やけもありませんでした。

飼い主さんと話しをし、べこちゃん自身をみて
食事、運動など様々な方面からべこちゃんの
健康管理には気を遣っているのが本当にわかりました。

そんなべこちゃんが入院したと連絡があったのは
2017年1月3日の午前1時半頃でした。
深夜に届いたメールの内容を読み、
これは・・・と思い、深夜だったのですが、
飼い主さんに電話をしてみました。
きっと不安でメールをくれたのだろうと思いました。

電話に出てくれた飼い主さん(奥さん)と
話しをしました。入院先は夜間誰もいないところで
酸素室に入っているべこちゃんが心配だと・・。
何かあっても夜間は対応できないと言われ
入院させたはいいが、心配で心配で落ち着かなかったようです。

入院した理由は、大晦日から嘔吐と軟便頻尿を
繰り返し、どんどん元気がなくなり、
好きな物も口にしなくなったため受診したそうです。
そしたら、レントゲンで肺に4cmの何かがあったと・・。
血液検査の結果でも白血球の値が高く、
胸と腹部に水が溜まっていることもわかり入院になったそうです。

この状態では今後も入院は続くだろうと考え、
日本動物医療センターを紹介しました。
紹介するからには正直に話しをしないわけには
いかず、日本動物医療センターの良いところと
悪い所を話した上で、検討してもらいました。
結果、24時間獣医師と獣医看護師がいるということは
何かあったときに対応してもらえるため
今入院している病院から転院するということになりました。

移動中のリスクもあるため景正の時に使った
酸素吸入器を貸す事にしました。

翌日、飼い主さん(奥さん)から連絡があり、
べこちゃんの様子が良くないため、
検査の結果次第では輸血が必用になるとのことでした。
ただ、入院先の病院には輸血のストックがなく
転院先の病院でも手術以外で使える血液の確保は
ないと言われました。検査の結果、貧血が酷く
胸の水には血が混じっており、やはり輸血が必用になりました。
急遽、入院先と転院先の病院に確認をとり、
民弥(弱視)の血を輸血することにしました。
(輸血については別途書きます。)

1月3日14時頃、べこちゃんの入院先に民弥を連れ
献血に行きました。軽い診察と輸血前の血液検査をし、
献血をして帰宅できるようになるまで約1時間半でした。
その後、べこちゃんに民弥の血を輸血しべこちゃんが
転院先の病院に行ったのは17時30分頃でした。
転院先の病院でも様態が良くないと言われ、今夜が山だと・・。

1月4日、病院から連絡がなく朝を迎え、飼い主さんは
面会時間に面会に行きました。(山は越えたと判断)
昨日よりべこちゃんの表情はよくなったものの、やはり
良い状況ではないと説明を受け、検査結果が出るまでは
対処療法的な事(ステロイド)しかできないと言われたと・・。

1月5日、出産予定日間近だった飼い主(奥さん)が
陣痛が来たため入院になりました。出産間近の
奥さんだったのですが、べこちゃんの事でいっぱいで
出産どころではない状況だっただけに無事出産できた事は
良かったです。ただ、奥さんが入院したため、
飼い主さん(ご主人)しか対応できず、
転院先の病院との事もありtomoが手伝う事になりました。
夕方近くに飼い主さん(ご主人)と一緒にべこちゃんの
面会に行きました。主治医からの説明前にべこちゃんに
会うと・・。画像のような感じで呼吸も落ち着き、

170105_155650すごく悪かったという感じではなく
安定した様子でした。
入院からの呼吸数や血圧など
紙に書かれているのをみましたが、
本当に落ち着いていました。そして何より
べこちゃんは飼い主さん(ご主人)をみて
「迎えに来たんだよね?」という余裕の
表情をみせました。そんなべこちゃんの
頭を撫でながら落ち着いたべこちゃんをみて
飼い主さん(ご主人)は何か堪えるような感じがありました。

ほっとしたのだと思います。
tomoはべこちゃんがそれだけ悪かったのだと実感しました。

そして、獣医師からの説明を聞き、
べこちゃんの様子も考え、飼い主さん(ご主人)のこと、
入院中の奥さんの事、産まれた赤ちゃんの事、
自宅で奥さんのお母さんと待っている
上の小さなお子さんの事を考え、
獣医師に通院でみれるか聞いてみました。
そして、飼い主さん(ご主人)にも通院で大丈夫そうなら
自宅でみれるか確認しました。

元々、飼い主さん夫婦は最期は自宅で看取りたいと
言っていました。それを実現させるにもまず、
状態の良い時に退院し、自宅にいる時間を
作らないと病院にいたままではべこちゃんが
精神的にどんどん落ちてしまいます。
面会に来ても帰れないという状況は、人と違い
入院の意味や退院できない意味を理解できない以上、
精神的負担は大きく、生きる気力も失ってしまいます。
そこを考えると落ち着いた今、退院させ、通院で治療できるなら
通院の方があきらかにべこちゃんにとって家族といる
時間は延びるだろと思いました。

主治医もそれには賛成してくれ、飼い主さん(ご主人)も
頑張って看るということになり、すぐに酸素室のレンタルを
業者さんに申し込み、酸素室が設置でき次第すぐに
退院という事になりました。
(先がみえている場合の退院の
タイミングについては別途書きます。

べこちゃんは胸に心嚢水(しんのうすい)が溜まります。
そこに血も混じっています。(ほぼ血液)
出血が止まらない限り、貧血は悪化するため
どうにか出血を止められないかと考え、
漢方薬の阿膠(あきょう)を飼い主さん(ご主人)に
渡しました。事前に説明をし、主治医にも話しをしました。
べこちゃんが飲んでくれれば、出血を止められなくても
減らすことはできるかも・・と期待してです。
(阿膠については別途書きます。)

1月6日、べこちゃんの退院日です。ところが、
疲れが出たのか、上の小さなお子さんが熱を出してしまいました。
小児科受診後に動物病院へ行くことになり、
夕方飼い主さん(ご主人)と一緒にべこちゃんを迎えに行きました。
景正が使っていたエアバギーのコット安いカート
フレームを使ってもらいべこちゃんを自宅に搬送します。
自宅には病院で使っているものと同じ酸素室(URLは参考資料)
が設置されています。移動時は景正が使っていた酸素吸入器を
使います。そして、自宅に帰る途中、
奥さんにちょっと出てきてもらい病院駐車場で
べこちゃんに会って貰う事にしました。

奥さんが退院したら、べこちゃんに会えますが、
奥さんは出産後血圧が高く、通常の入院より
入院期間が延びてしまいました。
べこちゃんの状態を考えると万が一ということが
ないとは言えません。会う事ができるなら、
会っておかないとべこちゃんも奥さんも後悔してしまいます。
だから、駐車場で会って欲しいとtomoがお願いしました。

昨日、帰る前に飼い主さん(ご主人)がべこちゃんに
明日迎えに来るといったのを理解してか、
迎えに行った時のべこちゃんは昨日より元気でした。
コットに入れ、駐車場までの移動中も呼吸は安定し、
車に乗ると安心したのか、ハイテンションでtomoの顔を
ペロンペロン舐め、いつものべこちゃんでした。
酸素吸入器の酸素が出るところを噛んで遊ぼうとも
しました。すごく元気で支えるのが大変なほどでした。

奥さんの待つ病院の駐車場につき、奥さんが来たら
べこちゃんは大喜びでした。もう、大変な勢いで
奥さんを舐めていました。そして、奥さんは涙が止まらず。。
車の横では腰に手をあて、痛みをこらえているご主人がいました。
べこちゃんの急な入院、奥さんの出産、そしてべこちゃんを
自宅でみる準備・・・疲れと腰への負担が大きいのがわかりました。

べこちゃんと奥さん、ご主人をみて、
べこちゃんと飼い主さんのためにやれることはやろうと決めました。

車の中でべこちゃんに
「産まれた赤ちゃんが戻るまで頑張ろう!
家族が揃うまで頑張ろうね。」と言いました。
主治医の説明をきき、べこちゃんに残された時間は
長くないとわかり、べこちゃんに頑張るポイントを
話すことしかできませんでした。

自宅についたべこちゃんは酸素室に入りたくないと
拒否の行動(意図的失禁)をし、酸素室から出て
部屋を歩き、上の小さなお子さんのところへ行きました。
上のお子さんも熱があるとは思えないほど笑顔で
べこちゃんを触っていました。べこちゃんも喜んでいました。

べこちゃんは病院で少し食事を口にしたので、
動物病院からは少しずつ食べさせるようにと
言われていたのですが、夜には結構食べるようになりました。
そして、入院中の奥さんの代わりにご主人がべこちゃんを連れ、
通院しました。

1月10日、奥さんから今日退院できると連絡が入りました。
血圧はまだ高いものの、内服でコントロールとなり、
他は問題がないため赤ちゃんと一緒に退院しました。
やっと家族全員が揃います。べこちゃんと家族全員での
生活が始まりました。大変ですが、でも安心です。

しかし・・・

1月13日の午前4時30分、
べこちゃんが旅立ったとメールが入りました。
メールにはそれだけ書かれていました。
短文から悲しみが伝わってきました。

そして、べこちゃんは約束通り、家族が揃うまで
頑張ったのだとわかりました。
べこちゃんの状態はギリギリだったのだと思います。

13日の午後に借りた物を返すので、、という
連絡が入りました。落ち着いてからで良いのに・・と
言ったのですが、、、飼い主さんご夫婦と上のお子さんが
べこちゃんの亡骸と一緒に来ました。
べこちゃんの亡骸に会い、安らかに眠る顔をみて
それほど苦しまずに逝ったのがわかりました。
最期は少し苦しんだようですが、それも長くはなかったと。
病院につれて行く前に亡くなったと・・・。

ちゃんと家族に看取られ、自宅で家族と一緒の中で
旅立てたのは良かったです。

この日、いつも行っていた公園にも行くというので、
tomoは民弥と梅ちゃんを連れ、公園に行きました。
公園の犬の広場前でべこちゃん家族とまた一緒になり、
一緒に広場の中へ入りました。景正とべこちゃんが
一緒に遊んだ場所です。べこちゃんは10年以上通った
場所だったと・・。庭みたいなものです。

130419_214535←2013年4月19日。
左が景正です。
右がべこちゃんです。



130423_222022←2013年4月23日。
べこちゃんと景正と
ブルドッグのななちゃんです。
洋服を着ているのがべこちゃん。


150220_221117 - コピー←2015年2月20日。
上にいるのがべこちゃん。
下のコットの中にいるのが
猫の歳三と歳三の下に
ちょとみえているのが景正の亡骸です。


景正の亡骸と一緒に歳三の診察とお別れの挨拶に
病院に行った帰り、犬の広場に寄りました。
誰が来るか、誰も来ないのか・・と待っていたら、
約束をしたわけではないのに、景正が会っていた
人と犬が数組来てくれました。偶然です。
もう、帰ろうかと思った時、べこちゃんと
飼い主さん夫婦が来てくれました。
久々に会うべこちゃんと飼い主さんご夫婦です。
会って景正の亡骸をみせ、亡くなった事を
はじめて話しました。会えなかったら、
景正が亡くなった事を話すことも、
連絡先を教え合うこともなかったです。

一番遊んでくれたべこちゃんに会えた事が嬉しく
これが縁で連絡を取り合うようになりました。

景正とべこちゃん、もう2匹はいません。
でも、広場できっと2匹は遊んでいるのだと思います。


1月15日、べこちゃんは哲学堂動物霊園で
葬儀を行いました。tomoは体調不良のため
同席できませんでしたが、べこちゃんが安らかに
眠る事を祈りました。daiは、べこちゃんの亡骸に
会えず淋しそうでしたが、泣かずに済んだので
良かったようです。人前で涙をこらえるのが苦手な人です。

景正の亡骸と一緒にべこちゃんに会った
猫の歳三は一度べこちゃんと広場で遊んでいます。
そして、輸血に協力した民弥もべこちゃんと
遊んだ事があり、この日、広場でべこちゃんの
亡骸をみました。

べこちゃんの死を民弥は知り、歳三に話したようで
2匹は1日食欲がなく寝てばかりでした。
犬や猫は1~3日喪に伏します。
三毛猫のはるちゃんが友達を失った時は
3日喪に伏していました。
歳三と民弥は1日喪に伏してしました。
動物も親しければ親しいほど悲しみが
大きいようです。

短い期間でしたが、べこちゃんの
最期の時間を共有でき、何より素敵な家族の姿を
みることができたことは、tomoにとって貴重な体験でした。
それだけに、飼い主さんからお礼を頂いた時は
申し訳なく思いました。べこちゃんの残した
ペット用品を頂いただけでも十分でした。
私が嬉しかったのは、友達であるべこちゃんの
最期の大切な時間の一部に入れてもらえた事です。
すごく嬉しい事でした。

認知症だった景正が繋いだ縁は素敵な縁です。

そして、今回の件で学んだ事は、
やっぱり家族であるペットも家族を想い、
自分がどうすればいいか考えるのだとわかりました。
べこちゃんはべこちゃんなりに家族を想い
家族の負担にならない時を選んだように思います。

亡くなる2日前は、奥さんと一緒に寝て、
亡くなる前日は、ご主人と一緒に寝たそうです。
べこちゃんの二人への挨拶だったのかもしれません。


べこちゃん、ありがとう。
また景正と遊んであげてね。










kage_masa at 06:04コメント(0)トラックバック(0) | 友達 | ドッグラン(犬の広場) 

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