2014年06月13日

犬の認知症は改善する(1)脳のおはなし3

140613_1102401140613_1501111





↑酸素吸入をするようになり平均5時間は
寝るようになった柴犬の老犬景正くんと
その景正くんを慕い一緒に寝ている
半身不随猫の歳三くんです。

このブログに訪れる方のほとんどが飼い犬の認知症の
症状に悩まれている方だと思いますが、
このブログはタイトルの通り【 認知症改善奮闘記 】です。
介護記録や介護日記ではありません。

認知症の犬を介護している人は多いかもしれませんが、
認知症を改善しようという人は少ないです。

このブログに登場する柴犬の老犬景正と飼い主の関係は、
まだたったの1年半です。(2014年6月現在)
『 飼い主と飼い犬(愛犬) 』いう関係ではないところから始まった
認知症改善は信頼関係を築くことも同時に行いました。
もし、10年以上一緒に暮らしてきた関係なら、もっと早く
そしてもっとスムーズに認知症の改善は行えたと思います。

柴犬景正の本当の年齢や名前はわかりません。
獣医師から15歳以上と言われました。
こんな年齢から住む環境が変わり、
一緒に暮らすヒトが変わったのですから、
普通なら認知症は悪化します。
それを改善するのは大変でした。
過去形なのは改善したからです。

景正と私達家族との関係を考えると一緒に暮らしてきた
期間が長ければ長いほど認知症は確実に改善するといえます。

結論から言うと認知症の改善に一番必要なのは
犬の老化を受け入れ、犬の時間に合わせることです。
そして、犬の意志を尊重し、犬に我慢をさせないことです。

どんなに眠くてもどんなに辛くても寛大な気持ちで
穏やかに犬に接し、犬の健康と安全と安心を重視し、
快適な老犬生活を送ってもらおうという考えと行動と態度が重要です。
認知症になる前の犬の顔を思い出し、
認知症になる前の犬に戻るんだと信じ、焦らず続けることで
必ず認知症は改善します。

お金より体力と忍耐力と精神力を使うのが老犬の認知症改善です。

これから、今まで行ってきた認知症の改善方法を書きますが、
まず、認知症を脳の中からみて行くことから始めます。
脳を知ることで認知症改善のヒントが見えてきます。
そして、認知症に良いとされているサプリメントの必要性や
酸素吸入の必要性などが理解できると思います。
飯田保健所から来て1年と半年がすぎた認知症の柴犬の老犬
景正くんですが、失禁、徘徊、遠吠え、夜鳴きはなくなりました。

来たばかりの頃は目に輝きがなく、何も考えず室内を徘徊し、
遠吠えと夜鳴きがひどく失禁もありました。
しかし、来た頃からサプリメントを飲ませたり、
同居する動物の協力も得たり、酸素吸入機を導入したりして
認知症の改善をこんきよく行った結果、
現在は【 ただの老犬 】になりました。
認知症なのか?と言われたら、認知症とは違います。
しかし、普通の犬と比べれば認知症にみえる犬です。

認知症ではないといえる理由は、認知症の症状とは違い、
脳梗塞や脳出血による脳障害で起こる症状と
似ているからです。脳出血による認知症の症状も
ありましたが、むしろ現在は脳梗塞による脳障害の
症状の方が強くあらわれています。
右麻痺と右側半側空間無視があり、右側に沿って歩いたり、
右側の物によくぶつかります。そして左脳梗塞による
失語症があります。来た当時は「ウーワウワウ」と
言って排泄の有無やお散歩に行きたいなど教えて
くれたのですが、最近はまったくいいません。
お腹がすくと「フワァ~ワ」といい、室内に入ってきます。
そしてなにより生あくびが多くなりました。

犬の脳は獣医師でもまだわかっていないことが多く、
今後も研究が進まない分野です。
今後も研究が進まないと書いたのは、『認知症』とひとくくりに
表現している現在の状況があるからです。
獣医師は犬の脳の研究が進まない理由に高齢犬という
リスクをおかしてまで検査する飼い主が少ないことと、
認知症と言われ亡くなった犬の脳の解剖があまり
されていないことにあるといいました。
日本人は亡骸を大切に扱う民族ですから
愛犬の脳を解剖に出せる飼い主は少ないと思います。

しかし、人間の医療では認知症の研究が進んでいます。
認知症によいとされる成分もわかってきています。
人間の脳の方が複雑ですから、人間より単純な犬の脳の
認知障害症候群(認知症)を改善することは難しくありません。
メイペッドDCはDHAが人間の認知症を改善すると確認できたため
犬用に改良された商品です。
このように人間の認知症によいとされている
治療法や予防を犬に応用しては・・・と思い
柴犬の景正くんにいろいろ試しています。
もちろん『 脳の老化 』を意識し、『 脳 』を理解していなければ
治療方法も予防方法も納得して行うことはできません。
だから、このブログに訪れる人はメイペッドDCの効果が
どうなのか知りたいのだと思います。
安いサプリメントではありません。そしてサプリメントは
即効性がなく、お薬でもありません。
そこにお金を使うことに躊躇するのは理解できますが、
躊躇する原因は飼い主が『 脳 』という物を理解していない
ことにあると思っています。

まず、人間の脳を知り、それより単純な犬の脳は
どうなのかと考えることから始めることが必要です。
そこで【 東京都神経科学総合研究所 】のHPに
アルツハイマー病についての記事があるのですが、
この中の第2話に『記憶と遺伝子と老化』という
記事があります。
この第2話の“ 3.脳の老化による形態変化 "から
読むと脳の老化について詳しく知ることができます。

この記事の中に「加齢に伴い脳神経細胞では
シナプス密度の減少、樹状突起の退縮などに続いて
神経細胞の脱落がみられるようになります。」と
書かれています。この“ シナプス "を意識して
柴犬の老犬景正くんの認知症改善を行ってきました。

上記の東京都神経科学総合研究所HPの記事を
読んで脳の老化について理解できれば、
老犬の認知症改善に何をするれば良いか、
先がみえると思います。

続く
kage_masa at 18:42│Comments(0)TrackBack(0)考察 | 老犬の寝姿

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール

景正

ギャラリー
  • 犬の輸血と献血
  • 犬の輸血と献血
  • 犬の輸血と献血
  • 犬の輸血と献血
  • 犬の輸血と献血
  • 犬の輸血と献血
  • 犬の輸血と献血
  • 犬の輸血と献血
  • 【訃報】柴犬景正の友達フレンチブルのべこちゃん


<$HeadSectionCommon$>